AD


7779 サイバーダイン

7779 サイバーダイン

CYBERDYNE 7779

ロボットスーツ「HAL」で有名。
ロボットスーツを着て仕事をする人たちの心拍数や体温など生体データを集め、労務管理や健康管理にAIを活用する。

サイバーダイン社、ロボットスーツはどこまで伸びるか
公開価格は3700円で決定

今月26日に東証マザーズに上場する注目のロボット企業、サイバーダイン(7779)社の公開価格が3700円に決まった。サイバーダインはロボットスーツ「HAL」を手掛けるベンチャー企業。社長であり、筑波大学大学院教授の山海嘉之氏が2004年に設立した。

HAL」は白を基調としたスマートなデザインが特徴。体に装着することによって、身体機能を改善・補助・拡張し、失われた機能を取り戻すのを助ける。
仕組みはこうだ。人が体を動かそうとするとき、その意思を反映した微弱な信号が皮膚表面に漏れ出る。これをセンサーで読み取り、動かそうとしている関節部のモーターを制御。意図したように手足を動かせるようサポートする。
日本国内ではまず「福祉用」として高齢者などに向けた運動トレーニングに活用され、全国160以上の福祉施設や病院に約360台が導入されている(13年12月末時点)。ただ山海氏は、足が不自由な人がHALを一定期間装着して治療を行うと、脳、神経、筋疾患の患者の歩行機能を改善できるのではないかという仮説を立て、医療機器としてのHALの開発を進めてきた。日本、ドイツ、スウェーデンの3カ国で数年にわたって臨床研究を繰り返し、データを蓄積した。
13年8月には、HALが欧州での医療機器認証を取得し、晴れて世界初のロボット治療機器として第一歩を踏み出した。HALはこの認証によりCEマークを取得。「CEマークはEU(欧州連合)加盟国の基準を満たすもので、これがあれば世界の医療機器市場の3割を占めるEU(欧州連合)で自由に販売できるだけでなく、アジア地域でもCEマークをもって販売可能となる国も多い」(アナリスト)のだという。
ドイツではHALを使っての機能改善治療に公的な労災保険の適用も決まった。実際にドイツ子会社の施設では脊髄損傷などの患者に対する治療サービスが始まっている。日本や米国での医療機器認証取得も目指す。
医療以外にもHALの可能性は広がっている。腰に装着して負荷を軽減するタイプを現在開発・試験中で、介護現場や工場などでの作業支援用途を狙う。昨年7月には富士重工業のクリーンロボット事業を人材まるごと継承し、清掃用ロボットや搬送用ロボットにも分野を広げた。
「世界を牽引する総合ロボット企業になる」と意気込む山海氏。上場時点での同社は、研究開発費や人件費を回収できるほどの売り上げを確保できておらず、赤字続きだ。ただ今2014年3月期の業績予想は、先述したドイツでの治療サービス開始が貢献し、売り上げは6割増となる見通し。各国での医療機器認証取得が実現し、病院などへの導入が進んでいけば、黒字化も見えてくるだろう。

AD


検索